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環境技術評価研究所:トピックス 大気・排ガスJISBシリーズの自動計測器 |
環境技術評価研究所作成 |
JIS 番号 |
測定項目 | 成分 | 測定方法 | 原理 | 発測定レンジ(volppm) | 規制 |
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B7951 | 大気中の一酸化炭素自動計測器(2004年) | CO | 赤外線吸収方式 | COの4.7μm付近の赤外線吸収を計測してCOの濃度を測定する。 | 0~5 から 0~100 |
環境基準 |
B7952 | 大気中の二酸化硫黄自動計測器(2004年) | SO2 | 紫外線蛍光方式 | 試料ガスに紫外線を照射して励起したSO2の蛍光を検出して、その強度からSO2濃度を測定する。 | 0~0.01 から 0~1.00 |
環境基準 |
溶液導電率方式 | 試料ガスを硫酸酸性のH2O2溶液に吸収した時に生じる硫酸の導電率を検出し、その増加量からSO2濃度を測定する。 | 0~0.05 から 0~1.00 |
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B7953 | 大気中の窒素酸化物自動計測器(2004年) | NOx | 化学発光方式 | 化学発光によってNO及びNO2を連続測定する。 | 0~0.01 から 0~10.0 |
環境基準 |
吸光光度方式 | ザルツマン吸収液を用いる吸光光度法で、NO及びNO2を連続測定する。NOは、NO2に酸化してから測定する。 | 0~0.1 から 0~2.0 |
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B7954 | 大気中の浮遊粒子状物質自動計測器(2001年) | 粒子状物質 | ベータ線吸収方式 | ろ紙上に捕集した粒子によるベータ線の吸収量の増加から質量濃度を求める。ベータ線は、14C、147Pmなどを用いるが、放射性同位元素ではない。検出器は、シンチレーション検出器、電離箱、半導体検出器を用いる。 | 0~1000 から 0~10000 |
環境基準 |
圧電天びん方式 | 粒子を静電的に水晶振動子上に捕集し、質量の増加に伴う水晶振動子の振動数の変化から、質量濃度を求める。 | 0~1000 から 0~10000 |
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光散乱方式 | 粒子による散乱光量から相対濃度として指示値を得る。 | 0~1000 から 0~10000 |
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フィルタ振動方式 | ろ紙上に捕集した粒子による円すい状振動子の振動子の低下から質量濃度として指示値を得る。 | 0~1000 から 0~10000 |
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B7956 | 大気中の炭化水素自動計測器(2006年) | 非メタン系炭化水素 | 非メタン炭化水素(直接法)測定方式 | 大気中のメタンと非メタン炭化水素とをGCで分離し水素炎イオン化検出器で直接測定する。 | 0~5 から 0~50 (任意に設定) |
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非メタン炭化水素(差量法)測定方式 | 大気中のメタンと全炭化水素とを水素炎イオン化検出器で測定、全炭化水素との濃度差を非メタン炭化水素とする。 | |||||
全炭化水素測定方式 | 大気を直接水素炎イオン化検出器に導入し、試料ガス中に含まれる全炭化水素濃度を測定する。 | |||||
B7957 | 大気中のオゾン及びオキシダントの自動計測器(2006年) | オゾン、オキシダント | 紫外線吸収方式 | オゾンは、254nm付近の紫外線領域に極大吸収を持っており、この吸光度を測定してオゾン濃度をランべルト・ベールの法則から求める。 | 環境基準 | |
化学発光方式 | オゾンとエチレンとの反応によって生じるホルムアルデヒドなどの化学発光は、300~600nmに発光領域があり、極大吸収波長400nm付近の発光強度を測定してオゾン濃度を求める。 | |||||
吸光光度方式 | オキシダントを含む試料大気は、中性よう化カリウム溶液中に通じると、よう化カリウムが酸化されてよう素を遊離し、黄色に発色する。この発色液の波長365nmの吸光度を測定して大気中のオキシダント濃度を測定する。 | |||||
B7958 | 大気中のふっ素化合物自動計測器(2004年) | HF | イオン電極法 | 大気中のガス状無機ふっ素化合物を緩衝液に捕集し、この溶液中のふっ化物イオン濃度をイオン電極法で測定し、大気中のふっ素化合物濃度を求める。 | 0~5μg/m3, 0~10μg/m3, 0~20μg/m3 |
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吸光光度方式 | 大気中のガス状無機ふっ素化合物を吸収発色液に捕集し、この溶液中のふっ化物イオン濃度を吸光光度法で測定し、大気中のふっ素化合物濃度を求める。吸収発色液は、エリオクロムシアニンRと水酸化ジルコニウムの混合液を用いる。 | |||||
B7981 | 排ガス中の二酸化硫黄自動計測システム及び自動計測器(2002年) | SO2 | 溶液導電率方式 | 試料ガスを硫酸酸性のH2O2溶液に吸収した時に生じる硫酸の導電率を検出し、その増加量からSO2濃度を測定する。 | ||
赤外線吸収方式 | 試料ガス中のSO2が赤外線を吸収するので、その強度からSO2濃度を測定する。 | |||||
紫外線吸収方式 | 試料ガスのSO2が紫外線を吸収するので、その強度からSO2濃度を測定する。 | |||||
紫外線蛍光方式 | 試料ガスに紫外線を照射して励起したSO2の蛍光を検出して、その強度からSO2濃度を測定する。 | |||||
干渉分光方式 | 赤外領域の干渉分光方式(FTIR)を測定して、SO2濃度を測定する。 | |||||
B7982 | 排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器(2002年) | NOx | 化学発光方式 | NOとオゾンを反応にさせた時に生じる光化学的に励起状態にあるNOの発光強度を測定する。 | ||
赤外線吸収方式 | NO分子の1876cm-1(5.3μm)を中心とする赤外線吸収を測定する。 | |||||
紫外線吸収方式 | NO分子の226nm付近での紫外線吸収を測定する。 | |||||
差分光吸収方式 | 目的成分の吸収のある波長域において、吸収のピークと端部との吸収信号の差から濃度を求める。NOは215~226nm付近、NO2は、330~550nmの波長で測定する。 | |||||
B7983 | 排ガス中の酸素自動計測器(1994年) | O2 | 磁気式 | 磁気式は、常磁性体である酸素分子が磁界内で、磁化された際に生じる吸引力を利用して酸素濃度を連続的に測定する。磁気風方式と磁気力方式がある。 1) 磁気風方式は磁界内で吸引された酸素分子の一部が加熱されて、磁性を失うことによって生じる磁気風の強さを熱線素子によって検出する。 2) 磁気力方式には、①ダンベル形と②圧力検出形がある。 ① ダンベル形は、ダンベルと試料ガス中の酸素との磁化の強さの差によって生じるダンベル偏位量を検出する。 ② 圧力検出形は、周期的に断続する磁界内において、酸素分子に働く断続的な吸引力を、磁界内に一定流量で流入する補助ガスの背圧変化量として検出する。 |
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電気化学方式 | 電気化学方式は、酸素の電気化学的酸化還元反応を利用して、酸素濃度を連続的に求めるもので、1)ジルコニア方式と電極方式がある。 1) ジルコニア方式は、高温に加熱されたジルコニア素子の両端に電極を設け、その一方に試料ガス、他方に空気を流して酸素濃度差を与えて両極間に生じる起電力を検出する。 2) 電極方式は、ガス透過性隔膜を通して電解槽中に拡散吸収された酸素が固体電極表面上で還元される際に生じる電解電流を検出する。この方式には、外部から還元電位を与える定電位電解形とポーラログラフ形、ガルバニ電池を構成するガルバニ電池形がある。 |
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B7984 | 排ガス中の塩化水素自動計測器(2006年) | HCl | イオン電極方式 | 試料ガス中のHClをフタル酸水素カリウム吸収液に捕集した後、塩化物イオン電極で電位を測定して、HCl濃度を求める。 | 0~50 から 0~1000 |
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B7985 | 排出ガス中のメタン自動計測器(2006年) | CH4 | 赤外線吸収方式 | 非分散形の赤外線吸収方式によるメタン分析計は、メタンの3.3μm付近における赤外線吸収を計測してその濃度を測定する。次の方式がある。 1) 差量法赤外線ガス分析計 2) ガスフィルタ相関法赤外線ガス分析計 3) フーリエ変換形赤外線ガス分析計 |
0~500 から 0~25000 |
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選択燃焼式水素炎イオン化検出方式 | 試料ガス中の非メタン炭化水素を選択的に燃焼除去する選択燃焼管(触媒管)を用いてメタンを分離し、水素炎イオン化検出器に導入しメタン濃度を測定する。 | 0~500 から 0~25000 |
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B7986 | 排ガス中の二酸化炭素自動計測器(2006年) | CO2 | 赤外線吸収方式 | CO2の4.3μm付近における赤外線吸収を計測することによって、CO2濃度を測定する。次の方式がある。 1) 非分散形の赤外線吸収方式 2) フーリエ変換形赤外線吸収方式(FTIR) |
0~1 から 0~25 |
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B7987 | 排ガス中の一酸化炭素自動計測器(2006年) | CO | 赤外線吸収方式 | COの4.7μm付近における赤外線吸収を計測することによって、CO2濃度を測定する。次の方式がある。 | 0~50 から 0~5000 |
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定電位電解方式 | ガス透過性隔膜を通して電解槽中に拡散吸収されたCOが、定電位電解によって酸化された時に得られる電解電流を測定し、排ガス中のCO濃度を求める。 | 0~200 から 0~2000 |
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B7988 | 排ガス中の一酸化二窒素自動計測器(2007年) | N2O | 赤外線吸収方式 | N2Oの4.5μm付近又は7.3μm付近における赤外線吸収を計測することによって、N2O濃度を測定する。 | 0~20 から 0~5000 |
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B7989 | 排ガス中の揮発性有機化合物(VOC)の自動計測器による測定方法(2008年) | VOC | 触媒酸化ー非分散形赤外線吸収方式 | VOCを加熱した触媒でCO2に酸化し、その濃度を赤外線の吸収強度から測定する。 | 0~500 から 0~5000 |
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水素炎イオン化検出方式 | 水素炎に試料ガスを加えた時に生じるイオン電流を測定して、VOC濃度を測定する。 | |||||
B7993 | 試料非吸引採取方式分析計による排ガス成分の自動計測システム(2008年) | SO2,NO,N2O, NO2,CO,CO2, NH3,HCl,CH4,水分 |
赤外線吸収方式 | 測定原理は、赤外線吸収方式、紫外線吸収方式に基づいて行う。 | 測定方式によって測定範囲が異なる。 | |
紫外線吸収方式 | ||||||
波長分散方式 | ||||||
波長非分散方式 |