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環境技術評価研究所:トピックス
排ガス中のトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレン分析方法(JIS K 0305:1997)



環境技術評価研究所作成

1.分析方法の種類と要旨
分析方法 略語 要旨
水素炎イオン化検出器を用いるガスクロマトグラフ法 FID/GC 排ガスを直接捕集瓶に捕集するか又は常温吸着法で濃縮管に捕集し、FIDを備えたGCで定量する。
電子捕獲検出器を用いるガスクロマトグラフ法 ECD/GC 排ガスを直接捕集瓶に捕集し、ECDを備えたGCで定量する。この方法は感度が高いので、濃縮管を用いた場合にはFID/GCで定量する。
 
2.試料採取方法
FID/GC 捕集瓶法 1000mLのガラス瓶製。瓶の一端にガラスーふっ素樹脂コックを、他端は、シリコンゴム栓を持つ。
濃縮管法 濃縮管を注射筒につなぎ、試料採取用接続口に接続する。
濃縮管は、ガラス製で、中に多孔性ポリマービーズを詰めたもの。
GCへの試料の導入時にはニクロム線及び熱電対により加熱できるようにする。
ECD/GC 捕集瓶法 FID/GCの捕集瓶法と同じ
 
3.試料採取操作
FID/GC 捕集瓶法 捕集瓶をあらかじめ1kPa以下に脱気しておき、内径2mm以下のふっ素樹脂製又はガラス製の導管で試料ガスを採取する。
濃縮管法 濃縮管をダクト内に入れ、濃縮管に接続する注射筒で試料ガスを採取し、ふっ素樹脂栓で密栓する。
ECD/GC 捕集瓶法 FID/GCの捕集瓶法と同じ
 
4.定量方法
FID/GC 捕集瓶法 採取した試料ガスの一定量をシリコンゴム栓を通して気体用シリンジにとり、GCに導入してクロマトグラムを記録し、定量する。
濃縮管法 濃縮管にシリコンゴム栓と注射針を取り付け、気化導入装置に接続する。
キャリヤーガスを流し、濃縮管を室温から200℃に加熱昇温させ、試料をGCに導入してクロマトグラムを記録し、定量する。
ECD/GC 捕集瓶法 FID/GCの捕集瓶法と同じ



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