4. 過去14年間の公定分析法の出題内容
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1) 第32回(18年)~第41回(27年)の出題内容を表に示す。
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2) 分析機器と公定分析法から出題されるが、最近は、公定分析法(JIS)の出題率が高い。27年度の分析機器は9題、JIS関係は16題で、通則からは2題出題。 |
3) 排ガス関係は、JIS Kシリーズ(化学分析)から3~4題出題されており、これ以外にガス採取方法(JIS K 0095)は毎年1題出題されている。
排ガスJISは2010年にJIS K 0106、JIS K 0108が、2011年に JIS K 0103、K 0104が、2012年にJIS K 0105、JIS K 0107、JIS K 0303、2013年にJIS Z 8808、2014年にJIS K 0085、JIS K 0109が改正された。これらのJISは、新しい内容を確認しておくこと。 |
4) 最近は、2年に1回、JIS K 0055「ガス分析装置校正方法通則」と高圧ガス容器(JIS K 0121)から出題されている。 |
5) JIS B シリーズ(自動計測器)からの毎年3題出題されているが、27年は4題。 大気中の浮遊粒子状物質(JIS B 7954)は毎年1題出題されている。 |
6) 水質関係は、JIS K 0102が主体であるが、2013年9月に改正されたので確認が必要。また、流れ分析法、FIA法が新たに採用された。さらに、2014年に流れ分析法、FIA法、CFA法が環境庁告示法として採用されたので、注意が必要。37回までは、毎年イオン電極に関する問題が出題されていたが、最近は、イオン電極とpH電極が交互に出題されている。これ以外に、排水中のVOC、農薬、ダイオキシン、JIS K 0450もあるが最近の出題は少ない。36回はダイオキシン、37回は農薬、38回はPCB、39回は農薬とVOC、40回はダイオキシンとJIS K 0450-70、41回は農薬が出題されている。 |
7) 土壌や廃棄物の取り扱い、検液の調製方法、環境庁告示が出題されているが少ない。 |
8) その他、機器分析法についてのJISの機器分析の通則、高圧ガス容器(JIS K 0121)、試薬(JIS K 8001,K 8005)、水(JIS K 0557)などからも出題されている。 また、公定法ではないが、40回から分析値の不確かさの計算問題が出題されている。 |