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環境技術評価研究所:トピックス
JISK0102(2013年)での特性試験方法



環境技術評価研究所作成

項目番号 測定項目 測定方法 備考
7.1 温度(気温) JISB7411に規定するガラス製棒状温度計(50℃)  
最高最低温度計
7.2 温度(水温) JISB7411に規定するガラス製棒状温度計(50℃、100℃)  
ペッテンコーフェル温度計
サーミスタ温度計
金属抵抗温度計
8 外観 採取直後の試料について観察する。  
9 透視度 標識板をおいたガラス円筒に試料を入れ、底部に置いた標識板の二重十字が識別できる水槽の高さを10mmを1度として表示する  
10 臭気 臭気は、魚臭、下水臭などで表す。  
臭気強度(TON) 臭気強度は初めて臭いを感じるときの希釈倍数値
11 色度 水を対照として波長400~700nmの透過率を測定し、三刺激値X,Y,Zを算出して色度座標x、y、z及び刺激値Yで及び色度座標x、yによって表示する。  
12 pH(水素イオン濃度) JISZ8802に規定するガラス電極で測定する。国家計量標準に規定するトレーサビリテイが確保されたものを用いることが望ましい。 環境基準
排水基準
13 電気伝導率 適切なセル定数のセルを用い、電気伝導度計で測定する。  
14 懸濁物質及び蒸発残留物 ガラス繊維ろ紙、有機性ろ過膜などでろ過した残留物を105~110℃で乾燥、放冷した後、秤量する。また、蒸発乾固させた残留物を秤量する。 環境基準
浮遊物質
ガラス繊維ろ紙のみ使用
15 酸消費量 水に溶けている炭酸水素塩、炭酸塩、水酸化物などのアルカリを所定のpHまで中和するのに必要な水素イオンの量(酸の量)をmmol/lで表すか、炭酸カルシウムに換算してmg/lで表す。  
15.1 酸消費量(pH4.8) pH計を用い、0.1M塩酸でpH4.8まで滴定して求める。  
15.2 酸消費量(pH8.3) pH計を用い、0.1M塩酸でpH8.3まで滴定して求める。  
16 アルカリ消費量 水に溶けている強酸、炭酸、有機酸及び水酸化物として沈殿する金属元素などを所定のpHまで中和するのに必要な水酸化物イオンの量(アルカリの量)をmmol/lで表すか、炭酸カルシウムに換算してmg/lで表す。  
16.1 アルカリ消費量(pH8.3) pH計を用い、0.1M水酸化ナトリウムでpH8.3まで滴定して求める。  
16.2 アルカリ消費量(pH4.8) pH計を用い、0.1M水酸化ナトリウムでpH4.8まで滴定して求める。  
16.3 アルカリ消費量(遊離酸) 水に溶けている硫酸、塩酸、硝酸、強い有機酸などをしゅう酸カリウムの存在下で、0.1M水酸化ナトリウムで滴定し、pH-NaOHの滴定曲線から求める  
17 KMnO4による酸素消費量
CODMn
試料を硫酸酸性とし、5mM KMnO4溶液を10ml加え、沸騰水浴中で30分間反応させる。水浴から取り出し、12.5mMのしゅう酸ナトリウム溶液を10ml加えてよく振り混ぜる。液温を50~60℃に保ちながら、5mM KMnO4溶液で滴定する。別に水で空試験を行う。 環境基準
排水基準
19 KMnO4による酸素消費量
CODOH
試料を水酸化ナトリウムでアルカリ性とし、2mM KMnO4溶液を10ml加え、沸騰水浴中で20分間反応させる。室温まで冷却後、NaN3、KIを加え、硫酸(2+1)を加えて暗所で保存する。これを10mMチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。別に水で空試験を行う。 環境基準
20 K2Cr2O7による酸素消費量
CODCr
試料に硫酸水銀、(1/240)M K2Cr2O7溶液を10ml加え、振り混ぜながら、Ag2SO4-H2SO4を添加後2時間煮沸する。過剰の二クロム酸の量を、1,10-フェナントロリン鉄(Ⅱ)を指示薬として25mM硫酸アンモニウム鉄(Ⅱ)溶液で滴定する。別に水で空試験を行う。 国内の規制には含まれない
21 生物化学的酸素消費量
BOD
りん酸緩衝液(pH7.2)、MgSO4,CaCl2、FeCl3を含む希釈水で希釈した試料を20℃で5日間培養したときの溶存酸素量(DO2)と培養前の溶存酸素量(DO1)から求める。 環境基準
排水基準
22 有機体炭素(TOC)
22.1 燃焼酸化ー赤外線式(TOC)分析法 試料中の有機体炭素、無機体炭素を燃焼してCO2とし、非分散型赤外線ガス分析計(NDIR)で全炭素量を測定する。別に無機体炭素量を求め、差し引いて有機体炭素量を求める。 排水基準
(総量規制)
22.2 燃焼酸化ー赤外線式(TOC)自動計測法 pH2に調節した試料に通気して無機体炭素をCO2として除去した後、試料を燃焼してCO2とした後、NDIRで測定する。 排水基準
(総量規制)
23 全酸素消費量(TOD) 一定量の酸素を含む不活性ガスと共に試料を燃焼管中で燃焼し、酸素の消費量からTOD量を求める。 排水基準
(総量規制)
24 ヘキサン抽出物質
24.1 試料採取 省略  
24.2 抽出法 試料をpH4以下の塩酸酸性としてヘキサンで抽出し、80±5℃で揮散させた残留物を秤量する。  
24.3 抽出容器による抽出法 上記と同様に処理した試料から抽出容器中で抽出操作を行い、ヘキサンが揮散した残留物を秤量する。 排水基準
環境基準
24.4 捕集濃縮・抽出法 FeCl3を添加し、炭酸ナトリウム添加で生じるFe(OH)3の沈殿にヘキサン抽出物を濃縮する。これを塩酸で溶解し、ヘキサンで抽出して秤量する。
71 魚類による急性毒性試験(LC50) 魚類による急性毒性試験としては、LC50の測定が行われる。魚類を毒性物質の含まれる排水の希釈水中に一定時間飼育し、その間に供試魚の50%が死ぬような希釈水中の排水濃度で表す。一般には、24、48、96時間のLC50を求める。  
72 細菌試験 一般細菌及び大腸菌群について行う。 環境庁告示
72.2 一般細菌 標準寒天培地を用いて36±1℃で24±2時間培養したとき、培地に集落を形成する細菌をいう。 排水基準
72.3 大腸菌群数 グラム染色陰性、無芽胞のかん菌で、ラクトースを分解して酸と気体を生成する好気性又は通性嫌気性の菌をいう。  
72.4 従属栄養細菌 有機養物を比較的低濃度に含む培地を用いて25±1℃で7日間培養したとき、培地に集落を形成するすべての細菌をいう。  
72.5 全細菌 試料中に含まれるすべての細菌をいう  
72.6 レジオネラ レジオネラ属に属するグラム染色陰性、無芽胞のかん菌で、GVPCα寒天培地、WYOα寒天培地などの選択培地で36±1℃で5~7日間培養したとき、青白から灰白の定型的集落を形成し、L-システインを必須に要求するもの。代表種はレジオネラニューモフィラである。  



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